現在1974年式ポルシェ911に乗りながらレポートしています。930は34年前のクルマとは思えないくらい、チャントしていて、パワフルで刺激的。水冷ポルシェたちによって作られた、わたしのポルシェに対するイメージが良い意味で裏切られました。高性能を真摯に追求した上品なスポーツカーかと思っていたら意外にワイルドな面があります。
明日は雨になるというので愛車BMW735iで帰宅しました。1988年式とはいえ7シリーズですから、ボディは大きいし重いので、機敏な動きはできませんが、決して鈍重ではありません。大きさのわりにスムーズにキビキビ動くので好きだったりします。古いクルマは個体差があるので一概には言えませんが、同じ型式のエンジンを搭載するBMW635csiのほうが重厚な感じがします。
1970年代から1980年代に戻ってきて、自動車の歴史を実感しました。慣れているし、デッキの電源を入れればiPodから音楽が流れてくることもあって心底ホッとします。930に比べると音も振動も少なく、ATだということもあって、全身から力が抜けていきます。疲れた身体にも優しいクルマです。
続いて1990年代に戻ってE36 BMW M3に乗ったところ、930を現代的に洗練したような印象を受けました。2,500rpmから踏んでいっても心地よいエンジン音が響いてきて、回転に応じてリニアにパワーが出てきます。オーナーに大事にしてもらっているせいもあるのでしょう。E36 M3の良さを再認識しました。
クルマを新しいほうから古いほうへと過去に遡っていくのと、古いほうから新しいほうへ戻ってくるのとで見えるものが違うようです。いろんな年代の、さまざまなクルマに触れることで発見を繰り返して自分のクルマ観が形作られていきます。
ポルシェ930をもうすこし上手に運転できるようになりたい。まだ930のというか、70年代の911の魅力がわたしにはわかっていないような気がします。上っ面を撫でて「ポルシェはこんな感じです」と終わりにするのは惜しい気がします。
夜、帰宅するときBMWではなく、ポルシェのキーを持ってルッソを出るとき、ちょっとワクワクすることは735には内緒です。(笑)


