アルファロメオ・ジュリア・スパイダー・ヴェローチェです。隣のロータス・コルティナよりも古い。ルッソが「古いアルファロメオも始めました」というわけではなく、お客様から車検整備をご用命いただいたのです。

イグニッションキーはステアリングの左側にあって(ポルシェみたい)右に捻るとエンジンがかかるのですが、そのままキーを抜いても止まりません。それはともかく、シートベルトがないぞ。

エンジンは安定しています。細身の大径ステアリングにクラシックな3連メーター。60年代の雰囲気が漂っています。クラッチを踏んで2速をなめてから1速へ。さて、発進と思ったらお、重いんです、ハンドルが。径が大きいのには理由があったんですね。小径ステアリングだと車庫入れが大変です。 それとウィンカーレバーがデリケート。これくらい古いクルマに乗ってみれば、クルマにやさしい扱い方が身に付くかもしれません。
走るとエンジンはゴゴゴ、グォーン! 各部からいろんな音も響いてきてたいそうにぎやか。機械としての自動車らしさ満点。絶対速度ではBMW M5などに比べるべくもありませんが、スピード感はありますし、交差点でふつうに曲がったつもりでも165 R15のタイヤが鳴きますから、スピードを出さなくても十分楽しめそう。115スパイダーの先祖だということを実感しました。
ステアリングから右手を離すとすぐそこにシフトノブがある。秋空の下をマイペースでピョコピョコ流していると自然に頬が緩んできます。他車に追い越されようと、割り込まれようと許せてしまう。クルマの価値はスピードで決まるものではないと教えてもらいました。