アルファロメオ・スパイダーといっても歴代のどのモデルを指すのかわかりづらいので、先日ご紹介したALFA GIULIA SPIDER を「型式」の数字をとって「101SP」(SP=スパイダー)と表記するならば、今日ご紹介するスパイダー・ヴェローチェは「115SP」になります。
101SPを知ったあとでは115SPも古さを感じません。「乗りやすい、新しいクルマ」だと思えます。この感覚って一般的じゃないかもしれませんけど、わかってくださる方もいらっしゃると思います。(笑)
ALFA155に乗り始めた当時、周囲に「アルファロメオを買った」というと「オープンカー?」。どうも「アルファロメオ=スパイダー」というイメージが一部にはあるようです。1967年に製作されたダスティン・ホフマン主演の映画『卒業』に登場したのは66年式 Spider 1600 Duetto。115SPはその流れを汲む最後のモデルになるのでしょうか。
FRのスパイダーに乗ると「スロードライブ」を楽しむことができます。信号などでの発進時、1速でガリっと鳴かないように2速の入口でクッと押さえてから1速に入れるので半テンポ遅れるのですが、それがスパイダーのリズム。急がなくていいから、ちょっとした外出もドライブになる。知らず知らずに移動の過程を楽しんでいる自分に気づきます。速く走ることで見過ごしている風景があります。
スパイダーとGTVの「916」が3台並んだので記念撮影しました。じつは3台とも車検整備とタイミングベルト一式交換を終えたところ。こうして眺めていても、ちゃんと整備してあるクルマ特有の安心感があります。その安心感がクルマへの信頼につながり、愛車に対する信頼があれば、いつ壊れるかとビクビクしたりしません。
「101SP」と比べるとFFの「916SP」は(当たり前ですが)ものすごく現代車。大きく重くがっちりパワフルで快適かつ乗りやすい。アルファロメオも着実に進歩しています。
クルマには長く大切に乗ることで出てくる味があります。オーナーが愛車を大事に思う気持ちが見えない盾(シールド)のようにクルマを守るのです。その「気持ち」はクルマにとってエンジンオイルと同じくらい重要なもの。不思議なもので、愛車を信頼していない人のクルマはよく駄々をこねます。そのあたりに、ちょっと古いクルマと上手に付き合うコツが隠されているような気がします。