ルッソあてにこんな投書を頂戴しました。
「知り合いの女性がアルファロメオ147セレスピードを欲しいというのですが、セレスピードはATが欲しい人に向いているのでしょうか?」
個人的には「いいんじゃないですかー」という軽いお返事になるのですが、ここは「LUSSO JAM」ですから、この問題を深ーく掘り下げてみたいと思います。モチロン E-wayama も巻き込んで。
下の写真が147セレスピード右ハンドルの運転席です。
足元にはアクセルペダルとブレーキペダル、その左にあるのはクラッチペダルではなく、フットレストです。そして、運転席の左側に黒いシフトレバーが生えています。これでニュートラル、バック、1?5速までシフトチェンジすることができます。面倒な人は「CITY」というボタンを押しておけば、セレスピードが勝手にシフトアップしてくれるモードもあります。
セレスピードの注意点は3つ。
- 坂道発進時、ブレーキから足を離すとズズっと動きます。すぐにアクセルを踏みましょう。
- バックで車庫入れする際、アクセルワークに馴れが必要。踏みすぎるとドンと動きます。
- 通常のATのPレンジの変わりに1かRに入れたままエンジンを切りましょう。
ここまでわかっていればセレスピードは誰でも乗れます。
が、もうすこし詳しく知りたい方のために補足しておきます。面倒な方は読み飛ばしてください。
- セレスピードは通常の5速ミッション+クラッチをドライバーに代わって動かしています。ですから、停止時、1速にギアが入っていてもクラッチは切れているためエンジンはアイドリングしています。クラッチはアクセルを踏んだときにつながる仕組みになっているため、坂道でブレーキを離すとクルマは動き出しますが、すぐにアクセルを踏めばクラッチがつながって前進を始めます。
- セレスピードは通常のATのようなクリーピング現象がありません。問題はクラッチのつながり加減なのです。ちょっと踏んだだけではクラッチがつながらず動かないのですが、ガバっと踏むと急にクラッチがつながって猛然とダッシュする恐れがあります。ですから、バックするときは馴れるまでじわーっとアクセルを踏むようにしてください。セレスピードを誘導する際、決してクルマの真後ろ、真正面に立たないこと。危険です。
- サイドブレーキを過信しないこと。引き方が弱いと坂道に停めたときに無人のクルマが動き出すかもしれません。ATではPレンジに入れるようにMTとセレスピードでは1速かRに入れるクセをつけましょう。その場合、エンジン始動時、MTではクラッチを踏んでセルを回したほうがいいですが、セレスピードではブレーキを踏んだままセルを回せば、自動的にニュートラル(N)に切り替えてくれます。(かしこい)
イタリア旅行で147を見かけて「コレしかない!」と決めた方や「カワイイから」「カッコいいから」という方が多いようです。アルファロメオの裾野を広げた功労者は、アルファロメオのラインアップの中では最もコンパクトですが、リアシートに大人を乗せることもできる実用性も備えています。あとは「壊れなければ言うことなし!」ですよね。その点についてはE-wayamaに振りたいと思います。(おいおい)
純正のCDデッキに満足できればステアリングスイッチから選曲、ボリューム調整ができるので大変便利。エアコンも基本的にちゃんと効きます。
セレスピードには2つの側面があります。
ひとつは、AT限定免許で乗れるという点。もうひとつは、クラッチペダルレスという気軽さを備えている一方で、通常のトランスミッションを積んでいるので上手に操れば小気味良いドライビングを楽しめる点。セレスピードに優しい、無駄のない操作というのは意外と難しいのです。一部には「セレスピード・コンテスト」を開こうという案もあります。(笑)
一方で「セレスピードは好きじゃない」という人もいます。「そんなまどろっこしいものに乗るくらいならMTのほうが潔い」、「クラッチが切れたり、つながったりガチャガチャするより、ふつうのATのほうがいい」。セレスピードは第3の選択肢なのです。選ぶかどうかはユーザーの自由です。
さて、冒頭のご質問に対する、わたしなりの回答です。
147が気に入ったのであればセレスピードを敬遠する理由はありません。ただ、安心して安く乗るにはクルマに対する思いやりも必要になるので、しっかりサポートしてくれる販売店から買いましょう。
コメント (1)
よくわかりました、気になっていた事なのでありがとうございました。
>jp様
コメントありがとうございます。勝手なこと書いていますが一読いただき感謝いたします。
今後ともよろしくお願い致します。 E-wayama
投稿者: jp | 2010年08月14日 20:03
日時: 2010年08月14日 20:03