「アルファを購入したのですが(ホームページを見て)リセットをお願いできないでしょうか」というお電話を時々頂戴します。
たいへん有難いことなのですが、お車の状態がまったくわからない上に過去の整備記録がないことも多々あります。そうなるとリセット以前にまず健康診断が必要です。「12ヶ月点検相当の点検を受けていただき、その結果必要だと思われる整備内容のお見積書をお渡しします。その結果リセットに当たる整備をご依頼いただくか、参考に留めていただくかはご自由です」というようにお話させていただいています。 十分に納得してからご用命いただきたいのです。
憧れのアルファが手の届く価格帯に下りてきたことは喜ばしいのですが、売る側も買う側も新車の状態を知らずに売買していることが多いように感じます。ディーラー車だとしても安心はできません。クルマは生まれより育ちなのです。「タイミングベルト交換済ということで買いました」とおっしゃるので点検してみたら肝心なテンショナーベアリングを交換してなかったこともあります。言葉だけのメンテナンスでは意味がないのです。
エンジンをかけてリフトまで動かしただけで「わ、キテるなー」と思うこともあります。10年前後で7?8万km走った個体は、2度目のタイミングベルト交換と初回のクラッチ交換の時期にあたります。これから先、10万kmを超えて乗り続けるのであれば、そこできちんと整備(リセット)すべきです。そうしないと本来の調子を発揮できないままコンディションが順番に崩れていって早晩イヤになります。初めてのアルファロメオとの出会いをそんな不幸な結末にしたくないので、本気でクルマを良くしたいとお考えの方のお力にはなりたいと願っております。
アルファに乗るコツをひとつご伝授いたしましょう。それは「愛車を信じること」。いつ壊れるかと疑っているとほんとに壊れます。(笑)
ちゃんとメンテナンスしてあるならビクビクする必要はありません。いきなり自走できなくなるようなことにはなるはずがないと信じてあげていいと思います。逆に、あなた自身が愛車を信じられるように整備すべきなのです。壊さない扱いを心がけることで、よりシアワセなカーライフを送ることができるはず。
輸入車の中古車に上手に、安く乗るにはノウハウが必要です。車両価格が「安いから」と飛びつくと逆に高い買い物になる恐れがあります。いちばん良いのは弊社からご購入いただくことですが(笑)、原則として前オーナーがわかっている車両しか販売していないため、都合よく入庫するとは限りません。 マセラティやフェラーリが入庫しているために敷居が高いとお感じになる方もいらっしゃるようですがクルマの値打ちは車両価格だけで決まるものではありません。オーナーの思い入れやメンテナンス、楽しみ方で決まります。どんなクルマでも楽しく乗りたい。そのためのお手伝いをさせていただいております。
わたしが乗っている 1988 BMW 735i も他人様は「すごい(高そうな)クルマに乗っとるねー」とおっしゃるのですが、決してそんなことはないのです。ただ、無駄なお金をかけたくないので程度の悪い車両には手を出しません。E-wayamaが勧めないクルマを避けることで泥沼に足を踏み入れずに済んでいます。ちょっとマニアックなクルマを買うとき、直すとき、どうすべきかをユーザーの立場に立ってアドバイスしてくれる人の存在は貴重です。そういった情報の価値を見直していただけると幸いです。